不眠症のタイプを紹介したい

不眠症とは、夜寝つきが悪い、眠りを維持できない、朝早く目が覚める、眠りが浅く十分眠った感じがしないなどの症状が続き、よく眠れないため日中の眠気、注意力の散漫、疲れや種々の体調不良が起こる状態を指します。

不眠は、「眠れない」という夜間の苦痛だけではありません。日中の眠気や、だるさ、集中困難など、心と身体にさまざまな影響を及ぼします。ストレス社会ともいわれる現代社会において、不眠の訴えをもつ人は年々増加しています。日本人成人の3人に1人が何らかの不眠の症状を感じていると報告されています。不眠症は、小児期や青年期にはまれですが、20~30歳代に始まり加齢とともに増加し、中年、老年と急激に増加します。また、男性よりも女性に多いといわれています。

不眠症は四つのタイプがあります。

  • 入眠障害(なかなか寝つけない)

床に入って寝つくまでに、30分~1時間以上かかるタイプです。

床についてもなかなか(30分~1時間以上)眠りにつけません。精神的な問題、不安や緊張が強いときなどにおこりやすいといわれています。

  • 中途覚醒(夜中によく目が覚める)

睡眠中に何度も目が覚めたり、一度起きたあとなかなか寝つけなくなるタイプです。

いったん眠りについても、翌朝起床するまでの間、夜中に何度も目が覚めます。日本の成人の方では、不眠の訴えの中で最も多く(15~27%)、中高年でより頻度が高いといわれています。

  • 早朝覚醒(朝早く目が覚める)

朝、予定時間より2時間以上前に目が覚めてしまい、その後眠れなくなってしまうタイプです。

希望する時刻、あるいは通常の2時間以上前に目が覚め、その後眠れません。高齢者に多くみられます。

  • 熟眠障害(ぐっすり眠った気がしない)

睡眠時間を十分にとったのに、熟眠感が得られないタイプです。

眠りが浅く、睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られません。ほかのタイプの不眠症を伴っている場合も多くあります。

質の良い睡眠は、健康的な生活に欠かせないものです。「最近あまりよく眠れないな」と感じたら、早めに医療機関を受診して適切なアドバイスを受けましょう。また、自宅でできる不眠改善のための工夫もたくさんあります。医師からのアドバイスとあわせて、ぜひできることから実践してみてください。